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フラグ回収、?
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玄関を開けると明るい茶色で毛先を染めてある人物の頭を無理やり下げ、自分も深々と頭を下げている男子中学生。蓮香ちゃんの兄だった。
姉はその様子を俺の肩越しに見ると
「あ、さっきのビッ」
全て言い終わる前に俺は姉の口を抑える。この世での腐男子カミングアウトは自らサメの海の中に飛び込むようなもの!!
そして俺はこの子に家の場所を知られたくないのですぐに姉と場所を交換して、リビングのドアからこっそり様子を見た。
「…あれ、男の人の声がしたはずじゃ」
「…………あー、気の所為気の所為。それより律儀だねー君。いい子いい子」
姉は察しがよく、すぐに状況を読み取ると俺の話題をはぐらかし蓮香ちゃん兄の頭を撫でた。
年上の女性に慣れていないのか蓮香ちゃん兄は顔を真っ赤に染めている。
何それ可愛い……
「あ、ずるい!俐斗(リト)だけ!俺も撫でて欲しい」
「喋んなくそ義兄貴」
俐斗と呼ばれた蓮香ちゃん兄はビッチ受けお兄さんをべしっと叩いた。
姉はその様子を見て多分、遊び人兄攻め×ツンデレ弟受けを妄想しているであろう。俺もそうだから。
でも絶対顔に出さない。俺と姉の特技でもある。
「後ろの家に引っ越してきました田荘です。コレが迷惑かけるかもしれませんがよろしくお願いします」
「お姉さん連絡先交換しよ」
「帰んぞクソ義兄貴」
嵐みたいに去っていった2人を見送り、完全に玄関のドアが閉まると姉は膝から崩れ落ちた。
「……尊い、なにあれ」
それな…
要注意人物兼推しカプに認定された日だった
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