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epi.1
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次の日、普段通りに学校の机で寝ていると廊下からざわついた声が聞こえてきた。
「おいおい、今日うちのクラスに転入生が来るらしいぜ!」
「まじかよ、これ以上男いらねぇって~かわいい女子にしてくれ」
「バカか、来るわけねえだろここ男子校な」
ガハハハと朝からむさくるしく転入生の話題で盛り上がるクラスメイトを他所に、今日はイヤホンをして眠りにつく。
次第に遠のく雑音とともに眠気に身をゆだねるよう机に突っ伏す。普段イヤホンは没収されるからしたくないが、今日はさすがに耳障りだった。
「おい!柊!お前いい加減起きろ!転入生がきてるんだからな!」
気持ちよく眠っていたところ、突然大きな雑音と振動で目を開ける。
「いっ……う…るさ」
「担任に向かってうるさいとはなんだ!ったく…すまんな、あいつはいっつもあんな感じなんだわ」
親指で俺を指しながら教卓の方へ戻る担任にため息が出そうになる。
人起こすのに馬鹿力で肩掴むなよ…
いつもならもっとざわついている教室がやけに静まり返っている。
不思議に思い、重い瞼をこすりながらあたりを見渡す。
そういえばさっき転入生が来るって…
「よし!じゃあこいつらに自己紹介をしてくれるか」
「はい。はじめまして。王名 蒼汰(おうめ そうた)といいます。今日からよろしくお願いします。」
そう言ってにこっとキレイに微笑むそいつは相変わらずきれいな顔をしていて
「な…んで…」
その日、俺がずっと探し求めていた初恋相手が突然目の前に現れた。
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