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My first girl friend
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ぼんやり二十歳になったボクは、ある日鏡を見て絶望した。
やっぱりだ。確実に濃くなってる。
ボクは泣きそうになりながら、鼻の下にニベアを盛り、いつもホテルから持ち帰る安っぽいプラスチックの髭剃りを当てた。髭剃りなんか絶対買いたくない!
髭がなくなると、まだまだ肌も潤ってるし(毎晩のニベアパックのおかげ)ニキビもないし、でも、ボクのカウントダウンはもう始まったんだ。
歯磨きしながらベッドに戻ると、昨日アプリで出会った男の子が形のいいお尻を出してすやすや寝ている。
あんまり上手じゃなかったけど、おチンポは太くて気持ちよかったし、ボクより断然たくましい体に抱かれて、華奢な気分になれてよかった。
なによりイケメン。
「ねえ、起きてぇ。ボク授業なんだけど」
ぽむぽむと揺すってみると、うん〜と伸びをして仰向けになった。当然おチンポはガッチガチの朝モード。ボクを見て甘えるように両腕を伸ばしてくる。
「ごめーん、このベッド寝心地良くって〜」
歯ブラシを口に咥え、両腕で彼を引っ張り起こす。
「ん〜〜違う、ハグだよ」
「歯、磨いてるから」
「抜いてくれる?」
「歯、磨いてるから」
おチンポを立てたまま、洗面所についてきた彼に、やっぱりホテルから持ち帰った安っぽい歯ブラシを渡す。
「おしっこ」
「どうぞ。飛び散らせないでね」
いうこときかなそうになっちゃってるおチンポをチョンっと指で弾いて彼をトイレに送り出した。
茶葉をポットに入れて、熱いお湯を注ぐ。
先にカップに冷たいミルクをいれておいて、熱々の濃い紅茶を入れ、お砂糖をたっぷり。これがママのやり方で、ボクもずっとそうしてる。
「葉っぱの紅茶を入れる人初めて見た」
「お砂糖入れる?」
「うん」
ボクがどっぷりお砂糖入れたら、びっくりしてた。
「ねえ、また来てもいい?またやりたい」
「いいけど、勝手に来ちゃダメ。ラインして」
「うん」
ニコニコして素直でいい子。チョコシリアルお食べ。
ボクたちはお互いの名前も呼び合わないけど、電話ばかりか住所まで無防備に晒してる。安全意識が低いどころじゃない。
求めるものが同じってだけで信頼を明け渡してる、ボクたちって幸せなのか不幸なのか。
マンションを出ると、彼は乗ってきた黄色いロードバイクに乗って元気に走り去って行った。
◆
電車の中でバイトのスケジュールを確認する。
今週は新宿の居酒屋が週末入れて3日。
先月から、その他の平日の空き時間、新しいバイトを始めた。
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