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My first girl friend・・・・終
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お風呂上がりの素顔のかれんちゃんは、やっぱり可愛かった。
最近揃えた韓国のスキンケアコスメ、これいいよねーと言ってかれんちゃんが使ってくれたから、きっとボクにも魔法がかかるはず。
かれんちゃんがスマホをいじりながら湯上がりのビールを飲んでる間に、ボクもシャワーを済ませた。
ボクのシャンプーやボディソープの香りなのに、なんだかいつもと違うとてもいい匂い。
むくむくっとクリトリスが立ち上がってしまっておちんぽになってしまい、罪悪感に苛まれながら自分でよしよしして鎮めた。
かれんちゃんには絶対内緒。
さっき、泣いてしまったボクの涙をかれんちゃんはティッシュをババっと素早く引き抜いて拭ってくれた。
そして、流れちゃったボクのつけまつげをつまんで取り除き、ウィッグの毛先を整えてくれた。
その仕草がおかあさんっぽくって、また涙が出た。
かれんちゃんのママってどんな人だったのかなあ。
きっとかれんちゃんによく似てたと思う。
◆
お客さんのベッドはないんだけどと言ったら、かれんちゃんは、一緒に寝てもいい?ってボクのベッドにポンっと飛び乗った。そして、にんまりして言った。
「ここでセックスしてるの?」
「えっ!ええっ!」
「あはは!えっろーいまゆちゃん想像しちゃった」
「や、やだー!しないで!そんなの」
「え?まゆちゃんはしないの?あたしのエロい想像」
「しないよー!そんなの!」
罪悪感!
ボクたちはぺちぺちとお互いの手をはたきあってじゃれあった。
それからかれんちゃんにボクのぬいぐるみを一つ貸してあげて、二人でベッドに潜り込んだ。
かれんちゃんの体温が近くて、すごくドキドキしてたけど、不思議ともうえっちな気分にはならなかった。
「……まゆちゃん彼氏いるんでしょ?」
かれんちゃんがささやく。
「……いないよ……」
ボクもささやく。たぶん、このベッドで寝てる子は彼氏じゃない。
「でもさ、彼氏、いたこともあるんでしょ?」
ボクは返事の代わりに、クスッと笑った。
「いいなー、まゆちゃん。あたしは今まで、誰とも付き合ったことないんだあ……」
「……え……そうなの?」
「どんな感じなのかな……好きな人がいるって……」
どんな感じだっけなあ……。
「でも……でも、みんなかれんちゃんのこと好きになるよ……かれんちゃんはたくさんの人から愛されてるよ……」
ボクがまた涙声になってしまったので、かれんちゃんが笑って、ボクの手を握ってくれた。
きっとボクは、彼氏なんかより、こんなふうに泣けてしまうような友達が欲しかったんだ。
こんなふうに手を握ってくれる友達が。
ふわふわと眠りに落ちていくかれんちゃんの声がする。
「まゆちゃんはこれから身体も女の子にしたいの?」
ボクは黙っていた。わからなかったから。
「あたしはさ、今の「かれんちゃん」でいるのがすごく好きなの。もしかしたらさ、ずっとこのままでいれるんじゃないかって、ちょっと思ってるんだ」
「もし、髭が生えてきて、臑毛が濃くなって、皮膚が硬くなってきたら……」
あたし、しんぢゃうんだ……。
ボクは、とても怖いことを聞いた気がして飛び起きた。
「だめっ!!!」
部屋は静まりかえっている。
隣を見ると、天使みたいなかれんちゃんがスースーと寝息を立てていた。
My first girl friend・・・・終
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