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樹
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「その……さ、樹こんなこと聞くのは良くないかもだけど……僕のどこが好きなの?」
「へ?」
「あっ、言いたくなかったらいいんだよ?」
僕みたいな……魅力がない男がなんで好かれたのか……それが知りたい。もしかしたら、一緒にいるから樹の感覚が鈍っただけかもだし……
それだったら、申し訳ない。付き合ってから後悔させるのも、付き合わなかったとしても、どうしてあんな奴に告白したのだろうって後悔させるかもしれない。
今なら、告白を無かったことにできる。てか、そうなんだとしたらするつもりだ。
「いつも笑顔で優しくて、色んな人に好かれているところ、鈍感なところ、照れる仕草が可愛いところ、俺と仲良くしてくれるところ、頑張っているところ、日に日に好きにさせてくれるところ……それと……」
「え……ちょっと待って……」
やばい。まさかそんなに言われるとは思ってなかった……
「あとねー」
「待ってって!!笑」
「悠が聞きたいって言ったんでしょ?笑」
「言ったけど予想外!」
「ははっ笑」
樹がこんなに僕のことを好きだって言ってくれるとは……
「悠はゆっくりでいいからね?」
「うん……」
僕だって、、樹の好きなところいっぱいある。
優しいところ、今みたいに僕に時間をくれるところ、僕みたいな人と遊んでくれるところ、気遣ってくれるところ、楽しませてくれるところ、こんな僕を好きになってくれたところ。
だけど……
好きなんだけど……
今すぐ僕もって返事したいんだけど……
本当に僕でいいのかな?
昨日考えたことも頭に浮かんでくる。
僕が幸せにできるのかな……?
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