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帰宅
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「ただいま帰りました。」
そう言ってもなにも返事は帰ってこない。
当然だろう。僕はいらない存在なのだから。
そう思いながら僕はいつものように家事をし始
めた。
洗濯をし、お風呂掃除し、夕飯を作っていた。
夕飯を作っていた時に異変が起きた。
目眩がする。
体が重い。
おでこに手をやると熱い。
そこでようやく気づいた。
あぁ、帰り道に足が重かったのは風邪を引いて
いたからだったのか、と。
僕は立っているのもしんどくなり、少しだけ横
になった。
そう、少し、少しだけのつもりだったのだ。
「……い!…ぉぃ!……おい!!起きろよ!何ろく
に家事もせずに寝てんだよクズが!」
その怒鳴り声と殴られた衝撃で僕は目が覚め
た。
「あ、、す、すみませ…今…何時…ですか…」
「あぁ!?何時だぁ!?18時だよ!こんな時間
に家事もせずにごろごろしやがって、いいご身
分だよなぁ!」
僕が帰ってきたのは14時…気付かぬ間に4時間も
寝てしまっていたのだ。
「あ…あ…ごめ…なさ…今すぐ、今すぐ夕飯を作り
ますので…」
「飯は買ってきたからもういい。それよりこっ
ちに来い。家事もろくにできないやつには躾が
必要だ。」
あぁ__
また殴られるのか…最近は殴られてなかったのに
なぁ。また…長袖で隠さないと。せめて殴るな
ら見えないところがいいなぁ…そう思いながら
僕は義父に着いて行った。
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