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遊びましょ。5
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「それでね!さくちゃんの友達がすごく可愛い子とイケメンさんでね!」
「イケメンさんかー、俺よりも?」
「正紀さんが1番よ!」
この2人は!
ずっとこの調子。母さんが少しでも何か褒めると父さんが聞いて、1番よ!って。
なんだこの2人…
「さくちゃん、食べる量減ったんじゃない?」
「普通。」
「痩せたし!ちゃんと食べてね?私作るわ!」
「…か…ともちゃんは、父さんとラブラブしてくれればいいよ」
母さんはご飯できないじゃないか。
まず、ご飯炊くのに、水入れなかったりとか。焼くのに油入れないからくっ付いちゃって何回フライパン変えたと思ってるのさ。
「そうだよ。友香さんは俺とラブラブしよ。」
「そうね!」
熱々ですね…はい。
「ともちゃん、渡さなくていいの?」
「え?!あ、あとで渡すわ!」
「今!渡して?」
「うっ…わかったわ。正紀さん、プレゼントなんだけど」
母さんが鞄から綺麗にラッピングしてあるものを出す。
おお、こーゆーの初めて見た。
「わっ、ありがとう!とても綺麗だよ!」
「本当?付けてくれる?」
「毎日付けておくよ!」
「ありがとう!」
俺のこと忘れてる。
忘れてるからあんな熱いキスが出来るんだよね?忘れてるよね?
…帰るしかないかな。
「んっ、さくちゃん、私達これからホテル行くわ。帰れるかしら?」
「大丈夫大丈夫」
「じゃあよろしくね!」
ホテル、ね…
歩きで帰れる距離だからいいけど、遠出だったらどうしてたんだよ。
「んー、じゃあ楽しんできてね」
「朔弥、おやすみ」
「はいはい、おやすみ」
俺は車で出て行く2人を見送ってから歩き出した。
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