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「静(セイ)、食堂行こっ」
「うん」
昼休みが始まってすぐに、僕、西岡静の友達で同じクラスの武田柚子(ユズ)が声をかけて来た。
僕達が昼休みになるとダッシュで食堂にむかうのはここ最近の習慣となっている。
ダッシュで行く目的は、決して人気のメニューが売り切れてしまうからではない。
僕達の目的はただ一つ。
そう…
生徒会の方々により近いポジションで食事をするため。
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僕と柚子は副会長親衛隊に所属している。
僕は高校に入学して二ヶ月後に、柚子は入学と同時に入った。
親衛隊というのは生徒会のメンバーのファンクラブのようなものだ。僕の高校の生徒会は美形が多く、大変人気がある。
ちなみに僕の通う学校は中高一貫の男子校だ。
しかも全寮制。しかも僻地。
男子校だから生徒会のメンバーも親衛隊も全員男子だ。
高校から外部入学した僕は最初、男子が男子にキャーキャー言っている光景に驚いた。
しかし、中学からの持ち上がり組(大半の生徒達がそう)にとっては当たり前の光景らしい。
それに男同士で恋愛するのも普通の事として捉えられてる。
僕も入学から3ヶ月が過ぎた今では、完全にこの高校に染まっている。
親衛隊に入って、男の先輩を追いかけてるんだから自分でもびっくりだ。
だけど、あの人を好きになってから毎日が楽しくて…
あの人を好きになって良かったっていつも思ってる。
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