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そうこうしている間に、スポーツ祭の日がやって来た。
スポーツ祭は今日から3日間に渡って行われる。
僕のクラスでは、皆結構気合を入れて練習をしたりして、張り切っていた。
他のクラスや、他の学年の人たちも同じようだ。
僕はというと、意外にも運動が得意で三つの競技に参加する柚子や、藤枝先輩、それに会長、副会長(一応親衛隊なので)などの応援に精を出そうと思っていた。
副会長はソフトテニスに出るらしい。何となくイメージ通りだ。
柚子も見に行くはずだから、一緒に行こうと思う。
ちなみにスポーツ祭の期間中はお手伝い役はお休みだ。
つまり3日間先輩との時間がおあずけ。
周りは盛り上がっているが、スポーツが苦手な僕としては早く終わって欲しいと願わずにはいられない。
僕は最近めっきり多くなってしまったため息をついた。
「ま?たため息ついてる。」
柚子に指摘され、慌ててため息を飲み込む。
「ゴメン。」
「いいけどさ?。とりあえずドッチボール頑張ろー!僕も一緒だから大丈夫だよ。」
柚子には、最近のため息の原因はスポーツ祭が憂鬱だからだと言ってある。
実際にはそれにプラスして、会長の事もあるのだが。
「ありがとう。頑張ろう…!」
色々考える事はあるけれど、柚子に元気をもらって、僕もスポーツ祭を楽しみたいと思った。
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