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03
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朝の朝礼が終わり
俺は早速保健室へと来ていた
保健室独特の匂いがする…
この匂いは嫌いじゃない
やっぱり保健室は
落ち着くな…
俺は椅子にかかっていた白衣を取り
早速羽織ってみた
そう言えば、紘がずっと言ってたな…
俺の白衣姿が見たいって
今見たら
どう思うかな…
そんな事を考えながら
俺は保健室内に置かれている席に座った
広くてキレイだな…
この学校の保健室…
すごく居心地がいい…
そんな事を考えていると
ふいにドアが開いた
振り向くとそこに立っていたのは
白衣姿の1人の少年だった
「あ、もしかして…新しく来た保健医…ですか?」
「あ、はい。そうですけど…」
この少年は…生徒?
でも何で…白衣着てるの?
「あ、急にすみません…。俺、保健委員長やってます、3年の壱原斗真です」
「保健委員長…」
「はい!これから、よろしくです」
「こちらこそ、よろしくね」
保健委員長の壱原斗真(イチハラ トウマ)くん
これから、たくさん話す機会がありそうだ
3年という事もあり
結構しっかりしてそうなイメージ
身長も高くて細身だから
白衣が似合う
「かなりの頻度でここに来ると思うんですけど、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫だよ。むしろ分からない事だらけだから、助かるよ」
「本当ですか?!ありがとうございます!」
「どういたしまして。というか、保健委員長なんだから、俺の許可とか取らなくても自由に出入りしていいからね?」
「…ありがたいです。そうさせてもらいます」
むしろ、俺としては好都合だ
まだ赴任したばかりで
何も分からない事だらけの俺にとって
壱原くんの存在は大きい
どこに何があるのかとか
いろいろ教えてもらわないと
「桐谷先生が赴任して来てくれてよかったー…」
「…え?」
「いや、前の保健医は厳しい人だったので…。ちょっと怖かったんですよね。あはは…」
「そうなんだ…」
顔を引きつらせて笑う壱原くん
1種のトラウマなのかな…?
そんなに厳しい先生だったんだ…
前の保健医
「俺、桐谷先生となら上手くやっていけそうな気がするんです!」
「そ、そうかな?ありがとう…」
「分からない事があったら、何でも聞いて下さいね?」
「うん、ありがとう。心強いよ」
早速、いい生徒に出会えた俺は
ホッと胸をなで下ろした
少しだけ…
この先どうなるの楽しみになって来た
今頃…紘は
どうしてるかな…
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