アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
02
-
「あーゆーむ」
「紘!いらっしゃい」
「ふふっ♪」
「何かいい事でもあったの?そんなにニヤニヤして」
「えへへ~♪」
「…ここまで来ると気持ち悪いよ…」
こんなにニヤニヤするほど
何かいい事でもあったのかな
そんな事を考えていると
ふいに紘が後ろから俺を抱きしめた
「…紘?」
「俺ね、少し自信がついたんだ」
「え?」
「初めての授業が上手くいったんだ。だから俺…嬉しくてつい…ニヤけちゃった」
嬉しそうに、でもどこか照れくさそうに
そう言う紘
よく見ると
紘の顔は少しだけ赤く染まっていた
「よかったね、紘!」
「うん!ありがとう、歩夢!」
紘はギュッとさらに強く
俺を抱きしめる
それに応えるように
俺は紘の手を握った
「白衣、似合ってるよ」
「…っ!」
「相変わらず可愛いなぁ、もう!」
「う、うるさい!…でも、ありがとう…」
「…っ!あーもう…歩夢が可愛すぎて俺、どうにかなりそうだわ…」
「な、何言ってんだよ…!」
「耳まで真っ赤にして、本当可愛いなぁ…」
「…っ!も、もう離せ…!」
恥ずかしくなって
紘の腕の中から逃げようとするけど
紘はそう簡単には
逃がしてくれなかった
「…逃がさないよ?」
「…っ!」
耳元でそう囁かれ
さらに俺の心臓はうるさくなる
俺の心臓がもたないよ…
「ここが学校じゃなければ…もっと堂々とイチャイチャ出来たのになー…」
「…と、とりあえず離して?誰か来るかもしれないから…」
「えー…」
そう言いながらも
しぶしぶ俺を離してくれた
少し拗ねた顔をする紘が
可愛く見えてしまった
「お昼ご飯、食べよ?」
「うん!食べよ食べよ!」
俺がそう言うと
紘はいつもの明るい笑顔で
笑ってみせた
君のその笑顔が
俺は1番好きだよ
「ん?俺の顔に何かついてる?」
「え?あ、いや…何でもない!」
「そう?なら、いいや!」
無意識のうちに
紘を見つめてしまっていたらしい…
無意識って怖いな…
そう思いながらも
見つめてしまう俺である
美味しそうにご飯を頬張る紘が
可愛くて…
影ながらニヤニヤしてしまう自分に
半分呆れながら
俺も昼ごはんを頬張った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 300