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「そんなに似てないですか?」
「…似てないね」
「うん…。あ、でも少しだけ目元が似てるかも」
愛斗ほど大きくはないけど
でも、二重で少し大きな目は
似てるかもしれない
「よく言われるんですよね~。似てないって」
「そうなの?」
「はい。兄ちゃんの方が弟みたいってよく言われます」
「あー…確かに。まーくんの方が幼いかも」
「うんうん」
立花くんの方が大人っぽいし
しっかりしてそうなイメージ
愛斗はどちらかというと
子どもっぽいからな…
「でもまさか、先生達と兄ちゃんが友達だったとは…びっくりしましたよ」
「俺たちもびっくりしたよ!」
「愛斗に弟がいたなんてね」
「俺はお前に兄貴がいる事にびっくりしたよ」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてませーん!」
橙野くんと立花くんは
お互い顔を見合わせながら
何やら楽しそうに
会話をし始めた
「今度会わせてよ!」
「はぁ?!何でだよ」
「いいじゃねぇか~!会ってみたいんだから」
「いや、会わなくていいから」
「恍のケチ!」
「うるせぇ!」
仲が良さそうに
言い合いをする2人を見て
俺は自然と頬が緩んでいた
微笑ましいな…
「仲がいいんだね、2人とも」
「まぁね!」
そう誇らしげに言う橙野くんは
何やら嬉しそうだった
「体育の時も息ピッタリだったもんね!」
「当然ですよ!」
「そのドヤ顔どうにかしろ」
「あははっ…本当に仲がいいんだね!」
見ていて飽きないな
この2人は
そんな事を思いながら
俺は2人の会話を聞いていた
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