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しばらくすると
昼休み終わりのチャイムが鳴った
「えー…もう終わりかよ…」
「仕方ない…戻るか」
残念そうにうなだれる橙野くんと
しぶしぶ立ち上がる立花くん
「ほら、行くぞ」
「えー…立つのめんどくせぇ」
「んなこと言ってないで…ほら立て」
「嫌だ」
「お前なぁ…」
なかなか立ち上がろうとしない
橙野くんに
立花くんは呆れたように
ため息をついた
「俺、まだここにいるし~」
「授業どうすんだよ」
「…それは…その…」
「ったく…」
そんな橙野くんを見て
立花くんはもう一度ため息をついた
そして立花くんは
橙野くんの後ろに回り
そのまま橙野くんの耳元に
顔を近づけた
「…っ?!な、何…?!」
「教室戻んねぇなら…」
「…っ?!」
立花くんが何やら耳元で囁くと
橙野くんは顔を真っ赤にして
下を向いた
そしてそのまま立ち上がった
「教室戻ります!」
「え?あ、うん…。またいつでもおいで」
「はい!ありがとうございます!失礼しました!」
「失礼しましたー」
そして2人は
保健室から出て行った
「あの2人…」
「…ん?」
「付き合ってるのかな…」
紘がドアを見つめながら
そう呟いた
「え?どうして?」
「だって、さっきの見たでしょ?水輝くん顔真っ赤にしてたし」
「あー…確かに」
「あんなの、ただの友達だったら普通しないでしょ」
「…確かに」
「恍くん、何って言ったのかな。気になる…」
それは俺も気になる
橙野くんが顔を真っ赤にするくらいだから…
何か橙野くんが照れるような事でも
言ったのかな…
「仮に付き合ってなかったとしても、多分あの感じじゃ…お互い思い合ってるよ」
「…だといいね」
2人の恋が
叶うといいな…
そう小さく
心の中で願った
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