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05
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ご飯を食べ終わり
風呂に入っているうちに
時間はあっという間に
過ぎていた
時計を見ると
21時を指していた
あとは寝るだけの俺は
リビングでのんびりしていた
その時だった
家のチャイムが鳴ったのは
「こんな時間に誰かしら」
母さんがそう言いながら
玄関へと向かった
「父さんじゃね?」
「父さんだったら、鍵開けて入ってくるだろ」
「それもそうか!」
「…お客さんかな?」
「だろーな」
兄ちゃんとそんな会話をしていると
母さんが誰かを連れて戻ってきた
「歩夢にお客さんよ」
その声に振り向くと
そこにいたのは…
「…愛斗?」
暗い顔をした愛斗だった
あんなに嬉しそうに
帰って行ったのに…
何かあったのか?
「こんな時間にすみません…」
「いいのよ。ゆっくりしていって?」
「すみません…。ありがとうございます…」
ソファーに寝転んでいた兄ちゃんも
起き上がり
何かに気づいたのか
真剣な顔をしていた
「…とりあえず、俺の部屋行こうか?」
「…うん…」
愛斗を連れ
自分の部屋へと向かった
「…何があった?」
「……歩夢…!」
泣きながら俺に抱きついてきた愛斗は
完全に弱っていた
何があったんだよ…
「…また琉衣を怒らせちゃった…」
「…さっきは嬉しそうだったじゃん…。それなのに何で…」
「…嫌われちゃったかな…琉衣に…」
「そんな事言うなよ…。琉衣が愛斗を嫌う訳ないだろ?」
「でも…」
「とりあえず、何があったのか教えてくれるか?」
「うん…。あのね…」
泣きながら何があったのか語る
愛斗の目からは
今まで我慢してきたであろう涙が
溢れていた
話し終わった後
泣き疲れたのか
愛斗は寝てしまった
幸い、明日は土曜で
仕事は休み
「どうするかな…琉衣と愛斗…」
床に寝転びながら
俺はそんな事を考えていた
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