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歩夢の家を出て
向かう先は紘の家
歩夢の家から紘の家までは
そんなに遠くない
「紘、いるかな」
独り言のようにそう呟く歩夢は
どこか楽しそうだった
そして少し歩くと
紘の家に着いた
紘の家のチャイムを鳴らすと
中からドタドタと走る音が聞こえてくる
「はーい!…って歩夢?!」
「おはよ、紘」
元気よく出てきた紘は
歩夢を見て目を見開いている
そんな紘に
笑顔を向ける歩夢
幸せそうだな…2人…
「いきなり来てどうしたの?」
「…遊ぼ?」
「へ?」
「遊びに行こう!って事」
「え?え?!いや、ちょっと待って?!どうゆう事?」
いきなりの歩夢の言葉に
紘は戸惑っていた
でも歩夢は笑顔のまま
紘を見つめている
「ほら、早く着替えて来てよ。置いて行くよ?」
「え?!ちょ、待ってよ!置いて行かないで!」
「じゃあ、早く着替えて来てね?」
「わ、分かった!」
状況が読み込めてないまま
紘は走って家の中へと入って行った
「このまま置いて行ったら紘、どんな反応するかな?」
「ふふっ…歩夢楽しそうだね?」
「ははっ…そうかな?」
「うん、ニヤニヤしてる!」
「え?!…ニヤニヤ…」
急に恥ずかしくなったのか
顔を赤くした歩夢
「あははっ!可愛いなぁ、歩夢は」
「紘みたいな事言うなよ…」
「紘に言われてるんだ?」
「…っ!う、うるさい!」
「ははっ…歩夢は照れ屋さんだね♪」
「…っ!」
歩夢は顔を真っ赤にして
俯いてしまった
紘が歩夢を好きな理由が
分かった気がした
こんなに可愛いんだもん
そりゃ、好きになるよね…
こんなに優しい人を
僕は何度も傷つけてしまったんだね…
そう思うと
心が痛くなった
今更後悔しても遅い…
今、僕がこんな事になってるのは
その時の罰なのかな…
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