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04 琉衣side
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「ただいまー」
久しぶりに帰ってきた家は
何も変わっていなかった
「愛斗?」
いつもなら「おかえり!」って
出迎えてくれるのに…
やっぱりまだ怒ってんのかな…
少し不安になる
靴を脱ぎ中に入る
廊下を歩きリビングに入ると
そこには
気持ちよさそうに眠る愛斗がいた
「なーんだ…寝てたのか…」
ソファの上で眠る愛斗を見て
少し安心した
久しぶりに見たな…愛斗の寝顔…
俺もソファのそばまで行き
床に座った
「…ごめんな…寂しい思いさせて…」
愛斗の頭を撫でながら
俺は寝ている愛斗に言った
「俺も…寂しかったよ…」
仕事中も愛斗の事ばかり
考えてしまうくらい…
「…でも、もう大丈夫…。もう寂しい思いさせないから…」
長かった研修も今日で終わり
今まで休みなしに働いてた分
休みをもらった
「これでやっと…一緒にいられるな?」
焦げ茶色のサラサラな髪を
撫でてやると
愛斗は少し微笑んでみせた
こいつ…可愛いすぎる…
無防備すぎるだろ…お前…
「俺じゃなかったら襲われてるぞ?」
まぁ、そんな事する奴いたら
俺が絶対許さねぇけど
俺がいるから大丈夫
絶対そんな事させねぇから
「…俺だけの愛斗…だもんな?」
俺の初恋
何もかもが初めてで…
好きになったのも
触れたいって思ったのも…
独占したいって思ったのも…
「全部愛斗が初めてなんだよ?」
大切にしたい…
君のことを…
「…好きだよ…愛斗…」
ぐっすり眠る君に
俺はそっとキスをした…
「…よし、飯でも作るか」
多分もうすぐ起きるだろうし
きっと腹空かしてるだろうからな
今まで何もしてやれなかったから
そのお返し?みたいな感じ
「確かお前、オムライス好きだったよな?いっぱい食って身長伸ばせよー?」
冗談混じりにそう言いながら
俺はもう一度愛斗の頭を撫でた
そして俺は立ち上がり
キッチンへと向かった
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