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しばらく本を探しているうちに
授業終わりのチャイムが鳴った
「6時間目が終わったみたいですね」
「もうそんな時間ですか…」
「すごく熱心に本探してましたもんね?」
「すみません…ついつい…」
「ふふっ…いいんですよ。そうゆう人、僕好きですから」
いつものようにニコニコ笑いながら
相澤先生はそう言った
そして俺から目をそらし
ドアの方に目を向けた
「そろそろ来るかな」
「…誰か来るんですか?」
「はい!いつもここにいる生徒なんですけど、今日は珍しく授業に出たみたいで。放課後には来るって言ってたのでそろそろかなと」
「そうなんですか〜。俺、いても大丈夫ですか…?」
「もちろんです!」
もしかして
前に壱原くんが言ってた子の事かな?
ずっと図書室にいる子がいるって
言ってたし
どんな子なんだろう…
俺は少し
その子に会うのが楽しみになっていた
「…失礼します」
大人しめなその声が聞こえ
その声がした方を振り返ると
そこにいたのは…
まるで漆黒のように真っ黒な…
キレイな髪をした眼鏡をかけた少年が
そこに立っていた
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