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「…紘?」
「ふふっ…バレた?」
「バレバレだよ…。声で分かるよ?」
「…俺の声だって分かるの?」
「もちろん。大好きな人の声だからね!」
「…っ」
紘の声は少し高めだけど
でも好きなんだ、紘の声…
優しい声をしてるから…
「でも、びっくりしたよ…。いきなり後ろから抱きしめられたから…」
「…だって、歩夢に触れたかったんだもん」
「…っ」
ギュッと抱きしめる力を強めながら
紘はそう言った
「…どこ行ってたの?」
「図書室だよ。相澤先生に誘われてね」
「…仲いいよね、相澤先生と」
「そうかな?…まぁ…席、隣だし。年も近いし、話しやすいし」
「…あんまり仲良くしないでよ?俺、嫉妬しちゃうから」
「ははっ…紘って意外と嫉妬深いんだね?でも大丈夫だよ、安心して?」
「…うん、分かった」
ヤキモチか…
何か可愛いな…
こうゆう時、なぜか
紘がとても可愛く見えてしまう
「…でも、図書室で何してたの?」
「何って本読んだり話したり…」
「ふーん…」
「ははっ…何でそんなに拗ねてるの?」
「だって…歩夢を独り占め出来ないんだもん」
「ははっ…可愛いなぁ…」
そうゆう所も愛しい
かっこいい紘も可愛い紘も…
紘の全てが
俺は好きなんだ…
「…ここなら…歩夢を独り占め出来るよね?」
「………え?」
「…ねぇ、歩夢。俺、疲れてるんだよね〜。だからさ…」
紘はさらに俺を抱きしめる力を強め
そして耳元に口を近づけ
「…俺を癒して?」
「…っ?!」
いつもより低い声で
そう囁いた
紘はずるい…
そうやって俺を…
ドキドキさせるから…
そんな風に言われたら…
何かしてあげたくなっちゃうじゃん…
俺に…何が出来るかな…?
疲れた君を癒す事は
俺に出来ますか?
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