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そっと唇を離すと
紘は少し驚いた顔をしつつも
その頬は赤く染まっていた
「…どう?少しでも癒された?」
「…うん…ありがとう、歩夢」
照れているのか
珍しく紘は俺から顔を背けた
髪の毛をクシャっとしながら
紘はチラッと俺を見た
「あれ?もしかして照れてる?」
「…て、照れてるに決まってるじゃん!」
「ははっ…紘、顔真っ赤!」
「…こ、これは…!」
「癒してって言ったの紘じゃん!だから俺は癒してあげたんだよ?」
「嬉しいけど…癒されたけど…。何か恥ずかしくて…」
「照れてる紘も可愛いよ」
「…からかわないでよ…!」
そんな真っ赤な顔で言われても
説得力ないよ。可愛いだけ
「疲れも取れたし、癒されたし!そろそろ帰ろっか?」
「うん、そうだね」
まだほんのり赤く染まっている紘の頬
しっかりと見つめられた目
「…ほら」
そう言いながら君は
右手を差し出した
そして俺は
その右手を離さないようにしっかりと握りしめる
「…帰ろう、一緒に」
「…うん」
君と手を繋ぎながら
俺たちは学校を後にした
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