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story.09 いつもの4人で
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土曜日の朝
俺は鳴り響く着信音に起こされた
「誰だよ…こんな朝から…」
目を擦りながら
俺は枕元にある携帯を手に取り電話に出た
「…もしもし…」
『あ!やっと出た!もしもし歩夢?おはようございまーす!』
「………切っていい?」
『こらこらこらこら!切ったらダメだよ!』
「………切るよ?」
『あー!!ダメダメダメ!切っちゃダメー!!』
そう朝からやけにテンションが高い通話相手
その人物は紘だった
「…それで?どうしたの?いきなり電話かけてきて…」
『もしかしてまだ寝てたの?全くもう!お寝坊さんなんだから♪』
「………切るね」
『わーわー!ごめん!ごめんって!』
「…それで?ご用件は何でしょう」
『あ!そうそう!今ね、歩夢の家の前にいるから急いで準備して出てきてほしいんだ!』
「………は?」
いきなりの紘の言葉に
開いた口が塞がらない
「…今起きたばかりなんだけど」
『だーかーら!急いで急いで!』
「…二度寝したかったんだけど」
『そんなのしなくていいから!急いで急いで!』
「……おやすみ」
『こらー!寝るなー!起きろー!!って、もしもし?歩夢?聞いてる?おーい!』
紘のその声を無視して
俺は電話を切った
そしてそのまま
再び寝ようとした
その時だった
ドタドタとうるさい音を立てて
誰かが階段を登ってくる
音が聞こえたのは
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