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「…そろそろ検査の時間だから…行くね…。今日は話せてよかったよ…」
「…俺も…話せてよかった…。自分の体を大切にね?」
「…うん…ありがと…じゃあね…」
「…うん…また…」
力なくニコッと微笑みを残し
翔くんは屋上を後にした
「…翔くん…」
あんな体で
ここまで頑張ってきたなんて…
相当辛かっただろう
翔くんの体は
もう限界を超えていて
誰かの支えがないと
フラついてしまうほど
彼の体は限界だった
顔色もかなり悪く
話す事すら辛そうだった
呼吸もしづらそうで…
途切れ途切れに話していた
「…大丈夫…かな…」
さっき翔くんは
自分が何の為に生きているのか
分からないと言っていた
まさか、手術を受けず
死ぬつもりなのでは…
何て変な事を考えてしまう
「…そんな事…しないよね…」
不安になりながらも
今の俺にはどうする事も出来なかった
嫌な予感を感じつつ
俺は屋上を後にした…
この先、翔くんがどうなるのか…
それを知るのはまだ先のこと…
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