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「みんな、ちょっといいか」
課長のその言葉に
仕事をしていた者達全員が
その手を止めた
「集まってくれ」
その言葉を合図に
俺たちは課長の元へと集まる
「…あれ、新人かな?」
先輩のその言葉で
俺は気付いた
課長の隣には
1人の青年が立っていた
「…どうなんですかね」
新人には見えないオーラが
その人にはあり
でも、どこか無邪気そうな笑顔が
彼の顔には浮かんでいた
「今日は、彼を紹介する為に集まってもらった。では自己紹介を頼む」
課長にそう言われた青年は
一歩前に歩み出て
周りを見渡した
「初めまして!今日からここでお世話になります、新垣想太です!まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします!」
深々と頭を下げた青年、新垣想太(アラガキ ソウタ)は
頭を上げると右の目下にある泣きぼくろを
照れくさそうに笑いながらかいた
その笑顔がなぜか…
理玖と重なって見え、胸が苦しくなった
「じゃあ、新垣のお世話係は新妻にお願いするか」
「…え?お世話係?」
「要するに、面倒を見てやってほしいという事だ。お願い出来るか?」
「あ、はい…俺でよければ」
「じゃあ、頼んだよ」
「分かりました」
俺がそう言うと新垣は
俺の方へと近づいて来た
「よろしくお願いします!」
「…よろしく」
これが俺と…
こいつとの出会いだった
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