アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
03
-
「にしても、すごいね!君、俺と同い年なのに!」
次の日、俺は新垣に仕事を教える為
研修室へと来ていた
俺も入社したての時
よくここに来ていた
「無駄口叩いてないで、話聞けよ」
「あ、すんません…。俺の悪いクセで…」
「そのクセ、治せよ?」
「が、頑張ります…」
こいつは、俺の唯一の同級生という事もあって
話しやすい
でも、たまに…
こいつと一緒にいるのが嫌になる
昨日出会ったばかりなのに
距離を置いてしまっている
これ以上、親密な仲にはなりたくないと
俺の心が言っている
その理由は分からない…
でも、何となく分かってる…
理玖と似てるから…
ただそれだけ…
「…俺、何か似てる気がするんだよね」
「……え?」
「あ、ごめん!何でもない!ただの独り言だから」
「…そ、そうか…」
笑ってはいるが
どこか悲しげに笑う新垣…
もしかして…こいつも…
俺と同じなのかもしれない…と
勝手に思った
「それで、何だったっけ?話続けて!」
「…あ、うん…」
どこか気まずい空気の中
俺は話を続けた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 300