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「やばい…次、俺じゃん…」
「大丈夫か?顔色悪いけど…」
「…帰りたくなって来た…」
「おいおい…」
よっぽど緊張しているのか
想太の顔色は悪く、ひきつっていた
「お前、病院とか嫌いなタイプだろ?」
「当たり前だろ!病院とか大嫌いだよ!」
「やっぱり…」
「小さい頃から病院だけは無理…こうゆう健康診断とかも…怖くて無理」
「何が怖いんだよ…」
まるで子供のように怯える想太は
見ていて何か可笑しかった
意外と怖がりなんだな、こいつ
「どこにも異常ありませんように…!」
想太は、両手を合わせ必死に祈りながら
少しだけ震えていた
「そんなに心配しなくても、お前は大丈夫だろ」
「そうかな?…だといいけど…」
「…とか何とか言ってるうちにお前の番みたいだぞ」
「マジかよ…!」
「ほら、頑張って行って来い」
「お、おう…!が、頑張る…!」
ぎこちない歩き方をしながら
想太は部屋の中へと入って行った
「…なかなか面白い奴…」
何て思いながら
俺は、想太が出てくるのを待った
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