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03
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病院に運ばれた翔は
治療室へと運ばれた
俺は外で待っている事しか出来ず
出てくるのを待った
何か悪い病気なのだろうか…
それとも、ただの貧血?
最近、仕事を休んでいた理由が
少しだけ分かった気がした
「…あ…」
そんな事を考えていると
不意に治療室のドアが開いた
「…先生、翔は…?」
「大丈夫だよ…と言いたい所だが…彼の体はもう限界だ」
「……え?限界…?」
「このままにしておくと、彼の命が危ない」
「…っ?!そんな…!」
いきなりの言葉に
俺は戸惑いを隠せなかった
限界…?
命が危ない…?
「…どうゆう事ですか…。翔…何か悪い病気なんですか…?」
「それは、本人が目を覚ました時に本人から聞いてくれ」
「…あいつは多分、教えてくれません。…だから先生…教えて下さい。お願いします」
また「大丈夫だよ」と
はぐらかされるのだろう
翔は…そうゆう奴だから…
「…分かった。僕の口から言うよ」
「……教えて下さい。翔は…病気なんですか…?」
俺のその質問に
先生は少し躊躇いながらも
口を開いた
「…翔くんは…君の言う通り、病気だよ」
「………っ?!」
「脳に腫瘍が見つかったんだ。今すぐ治療して手術して腫瘍を摘出しないと…彼の命が危ない。このままほっておくと…残りあと1年持つかどうか…」
「…そんな…っ!」
脳に腫瘍…?
残りあと1年持つかどうか…?
いきなり言われたその言葉に
俺は目を見開いた
この事実をどう受け止めるべきか…
翔にこれからどう接すればいいか…
分かんなくなっちゃったよ…
ねぇ、翔…
俺は君に…
何がしてあげられるかな…
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