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ベッドの上で
真っ白な天井を見上げながら
俺は考える
これからの事を…
この先、俺を待っているのは
入院生活
治療…治療…治療…
そんな毎日だろう
「…治療なんてして…本当に治んのかよ…」
もしこれで、治らなかったら?
俺は死ぬのかな
君の前から…
消えてなくなってしまうのかな?
まるで最初から存在しなかったように
俺の存在はいとも簡単に消し去られてしまうだろう
「…そっちの方がいいかな…なんて…」
君の存在を忘れられるなら…
君が好きという感情がなくなるのなら…
俺は今すぐ遠くに行きたい
理玖が好き
理玖に会いたい
理玖に愛されたい…
そんな思いを抱いてしまう俺
無駄だと分かっているのに…
なぜこんなにも…
君を愛してしまっているのでしょうか…
君が忘れられないのでしょうか…
「…好き…」
ポツリと小さな声で呟かれた
その言葉は
もう一度…
君に届く日が来るのでしょうか…?
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