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コメント

  • 須江
    22年10月24日
    待鳥がストイック過ぎて自分を雁字搦めにしているせいで、気付けば彼を許してしまっている自分がいました。
    9章のタイトル「対消滅」に最初笑ってしまったのですだ、己より邪悪な存在と対峙し勝利を収める事により、待鳥の強迫観念的な自信の無さこそが浄化されたのかな、なんて思いました。
    そういう意味で、後光差す菩薩受の兎洞がラストギリギリまで変わらない事に意味があるのですね。BLにおいて作中における登場人物の心境の変化は凄く重要だと思うのですが、救いを求める者へ手を差し伸べた後にこそ、彼は変化し完璧になると…それが人間的な感情を持つという、ある意味俗っぽい位置に降りてくることは皮肉なのかも知れませんが、待鳥にもそのうちチャンスがきっと回って来る予兆のように思えて、これは滅茶苦茶前途多難だろうけど待鳥頑張れ…!と思わず声援を送ってしまいました、ストーカーなのに……
    15000文字と言う短さの中でジェットコースターのような展開、そして無駄のないキビキビとした筆運び、私もこちらの作品のような上手くペース配分した作品を書きたいものだと思いを新たにしました。有難うございます!
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  • 羽生橋はせお
    2022/10/25 00:53
    >>須江
    須江さん、ご感想ありがとうございます!
    15000字ということで、いつもより早く立ち上げて早く畳まないといけないのが難しかったですが、嬉しいお言葉を頂けて報われたような気持ちです。
    禁断の関係、犯罪者もズレた人間も登場させないといけないのですが、自分への強い戒めを持たせたことでギリギリ人間の淵にしがみついていられる塩梅を描けたかなと思います。兎洞も度を超えたお人好しですが、15000字という制約の歪みがここにきていないことを祈ります!
    もちろんどんなにストイックでも人によっては一発アウトでしょうが、読者が抱く不快感を最小限に抑えられればと。それが声援を送って頂けるなんて…!作者冥利につきます!
    コメディというジャンルは、シリアスとはまた違う難しさがありますね。ふざけたものを書こうとした割には、自分の中の倫理とのせめぎ合いがあり、結構真剣に向き合うことになってしまいました…
    最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます!
    須江さんの作品、知ってる名前が出てきてもしや!と思いました。あの二人のいる世界に繋がってると思うと思うと、わくわくするやら嬉しいやら、色々な想像が膨らみます…!