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プロローグ 【準備】
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「優音、起きて!」
お母さんの声で、目覚める。
今日、なんかあったっけ?
「今日は寮に入る手続きの日でしょ!荷物ももってかなきゃいけないんだから早く起きなさい!」
俺はがばっと起き上がった。
そうだった。
新しい高校の寮の手続きをしに、幼馴染の萩谷 友樹と高校に行くんだった。
急いで荷物をまとめて、友樹を待った。
「おはよ」
友樹が家まで来てくれた。
「おはよう」
二人で並んで高校へと行く。
「眠そうじゃん。もしかして今日が手続きの日だって忘れてた?」
友樹は鋭いなぁ。
「う……忘れてないよ……ちょっとしか」
「なんだそれ」
俺たちはルンルンで学校へと向かった。
気付くと高校についていた。
大きな高校だなぁ。
全寮制の男子校だから、生徒はみんなこの寮に住むことになるんだ。
書類を提出して、自分たちの部屋に向かう。
「俺、ここだわ。優音は?」
「ん、ここ。隣だね」
部屋の前には、『飛野 優音』と書かれていた。
「あれ?お前、一人?」
「え?」
俺は慌てて友樹の部屋の前に行く。
そこには、萩谷 友樹 の文字の隣に、新井 光希と書いてある。
二人部屋?
でも俺の方には俺の名前しか書かれてないし……
「お前だけ、一人部屋なんじゃね?よかったじゃん、中は普通に二人用と同じっぽいし、広く使えていいじゃん」
「そうだね」
寮の部屋が同じ人と仲良くなれるかなぁって思ってたりもしたから、ちょっぴり残念だけど、友樹もいるし、楽しくなりそう!
俺たちは、荷物を置いて、その日は帰宅した。
それにしても、友樹と同じ部屋の新井くん、どんな人なんだろうなあ……
ちょっとワクワクしながら、俺はその日を待った。
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