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なんでいるの?
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翌朝、俺はいつもより早く目が覚めた。
昨日はぐっすり眠れたし、今日はいい一日になりそうだなあ。
そう思ってリビングに行くと、新井くんがソファに座っていた。
「おはよう」
「お、おは.......ってなんでいるの!?」
「ん、とくに理由はないけど」
理由がないのになんで俺の部屋にいるの!?しかもこんな朝一に?
「朝食、行こうぜ」
「う、うん、ちょっと待ってて」
俺は急いで着替えて、友樹を起こして三人で朝食に行った。
「いただきます」
今日の朝食も美味しい。パンとスクランブルエッグ、サラダにコー
ヒー。
「新井くんってさ、甘いもの好きだよね?」
ふと思い出して聞いてみる。すると、新井くんが驚いた顔をする。
「へ?なんで知ってるの?」
やっぱり当たってた。
「ん、俺があげたクッキー、おいしそうに食べてたから」
「あ、ああ」
「俺、甘いものもしょっぱいものも大好きだから」
「友樹は甘いの苦手だもんね?」
「おう」
友樹は小さいころから甘いもの嫌いだ。
給食で甘いものが出たりすると、こっそりくれるからラッキーだったな
あ。
そんなことを思い返していると、新井くんが不思議そうな顔をしながら
こちらを見る。
「どうした?」
「……なんでもないよ」
「ならいいんだけど……」
新井くんは何事もなかったかのようにご飯を食べ始めた。
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