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日本からの探偵
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「やぁ、久しぶりだなぁ如月くん!」
飛行機から降り立った男は大きなキャリーバッグを如月にあずけてからそう言った。なんの違和感もなく斜め後ろに立ち荷物を持つ如月。奥村にしていたのと同じように。
「お久しぶりです、樹さん。」
「はじめまして、君が話に聞くシムニート君かい?本名は?」
「はじめまして、イツキ。本名はいま必要かい?」
会えて嬉しいよ、とハグをかわした。俺とは違って頼りない細さ。細いというよりも、薄い。
「それで?如月くん。一度奥村の部屋に案内させてくれないか?それと事件の概要を」
「si。」
言葉少ない挨拶を終えて、如月の運転する車に乗りこんだ。カチリとシートベルトをしめて、アクセルを踏む。治安の悪い街らしく、遠くで銃声が鳴り響いた気がした。
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