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ピコン
伊佐久さんからだ。
なんだろう。
伊佐久:友達はできた?
テクノ:涼と仲良くなりました。
伊佐久:涼か!良かったな!結構優しいから安心しな!
テクノ:はい。
伊佐久:ご飯食べた?
テクノ:まだですって言うか、食べる気ないです。食欲無いし、
伊佐久:ちょうどさ、俺も今帰ってきてご飯食べてないから、食べに行かない?
テクノ:え?食欲ないって打ちましたけど……?
伊佐久:何食べたい? 寿司?ラーメン?肉?
テクノ:画面見てないんですか?
伊佐久:俺が適当に連れて行っちゃうよ?
テクノ:お腹すいてないです。
伊佐久:わかった!そっちになんか持ってくわ!
待っててな!^^
話聞いてない。
無視するタイプ?
なんで僕に?
ピンポーン
インターホンがなり画面を見ると、そこには伊佐久さんがたっていた。
無視しよう。
無視したら帰ってくれるでしょ、
「酷いなー無視するなんて。」
「え?」
入ってきた?
いや、そりゃあ、能力持ちだからね……
いやいや、不法侵入でしょ、、
「不法侵入……」
「違う違う。インターホン鳴らして入ってから、行くって言ったしね! 」
両手に袋を持ち満面の笑みでこちらを見つめてくる
「嫌いな食べ物とかさ、わかんなかったからさ、いっぱい買ってきちゃった笑」
もう家入ってきちゃってるし、受け入れるしかないか、、
「適当に座ってください。 コップとか用意するんで、」
「ありがとね!」
随分と馴れ馴れしいな。
コップと、箸を出しテーブルを能力で出した。
ご飯を食べなくても生きていけるから、基本的にご飯は食べない。
椅子はどう並べようか、、
対面でいいか。
「ご飯食べないと元気でないよ〜」
「そうですね。」
どっちが歳上なのだろうか。
わがままっ子をお世話しているような感じがする。
「嫌いな食べ物ある?」
「トマト、キャベツ、レタス、人参、ピーマン、ゴーヤ、ナス、チーズ、きゅうり、アボカド、さつまいも、パン、米……」
「ストップ、ストップ。 まだある?」
「はい。」
「相当な偏食家だね笑」
「でも、食べますよ。ただ、ちょっと嫌だなって思うだけです。」
「ふーん。はいこれ、俺のおすすめ」
目の前に置かれたのは、パスタだった。
「まじで、上手いから。」
何考えてるのかわかんない。
まぁ、分かろうとも思わないけど……
不思議な人だな。
「いただきます。」
美味しい。
施設ではまともなご飯を食べさせて貰えなかったし、昨日はご飯を食べてすらいない。
こんな美味しいもんが世の中にはあるのか
「美味しいでしょ」
「はい。美味しいです。」
「良かったァ!嫌いとか美味しくないって言われたらどうしようかと思ったもん。」
マスクを外した伊佐久さん
やっぱり予想どうりの顔をしていた。
綺麗な顔をしていた。
「イケメンですね。伊佐久さん」
「よく言われる。ありがと。 テクノくんに言われると嬉しいわ笑」
「伊佐久さんは自分の顔好きですか?」
「好きだよ。昔は嫌いだったけど、一般人になってからは、この顔だとモテるしね」
第一印象は顔で決まるって誰かが言ってたっけ?
確かにこの顔だったら、女子は目が合うだけで、惚れるだろう。
中身までイケメンだし、ずるいな。
「テクノくんは顔嫌いなの?綺麗な顔してるけど?」
「嫌いですよ。能力持ちだから綺麗なだけで、きっと能力持ってなかったら、もっといい生活出来ましたし。」
家族に愛されたかった。
「そっか、家族ね。」
「え?」
また心を読まれた。
「心の中に本心隠すのはいいけど、筒抜けだからね〜 俺ん家はヴィランだろうが、普通に愛してくれてたもんな。そう考えると恵まれてたんだな。」
「いいですね。」
皮肉混じりに言った。
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