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目覚めたらそこは家の寝室だった。
全身が痛いが、それよりも心臓を貫いていた鉄骨がなくなっていた。
「おはよ。」
突然の登場にびっくりしたが、すぐに状況が読めた。
あの後僕は気絶して、伊佐久さんに家まで送って貰った。
そこで伊佐久さんは僕の心臓を貫いていた鉄骨を引き抜き、その他の骨折とともに直した。
そして、僕が目覚めるまで、そばにいてくれた。
僕の読みがあっているのならばそれで間違いはないはず。
「おはようございます」
声も出るようになっている。
「学校は休むって連絡しといたから、俺と一緒に今日はゆっくりしよう。」
伊佐久さんまで休ませてしまったことに少し心が痛む。
情けない。
「今日から、俺ここに住むから、よろしくね。」
「はい。よろしくお願いします。」
何となくわかる。
考えていることが。
僕を助けるために一緒に住んでくれるってことだろう。
こんな優しい人がヴィランだなんて、政府は頭おかしいと思う。
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