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「今更なんですけど、」
「ん?」
「なんて呼べばいいですか? 一応担任の先生だし、伊佐久先生?それとも伊佐久さん?」
「どっちでもいいよ。」
「じゃあ、今まで通り伊佐久さんにします。」
「あ、でも、学校ではちゃんと伊佐久先生って呼んでね。
」
「わかりました。」
朝食を食べ終え少しゆっくりしているとふつふつと疑問が湧いてきた。
「あの、いくつか質問していいですか?」
「どーぞー」
「伊佐久さんは殺されたって思われてるって言ってたじゃないですか?なんでそうなったんですか?」
「ヒーローに全身を焼かれたから。
ほら、あのーあれだよ、、焼かれたらさ、脳も、心臓も一撃じゃん。だから、死んだって思われてるの」
「確認はされなかったってことですか?」
「えげつない火力だったからね。避けてさ、場が収まるまで隠れてたら、なんか、跡形もなく焼け消えたんだって思われたみたいでさ、ラッキーだよね笑」
「なんで僕を助けるために探してたんですか?」
「ヴィランってさ、結構ヒーローにボコボコにされるじゃん?俺もそうだったからわかるんだけど、周りからも嫌われてさ、誰も助けてくれなくて、俺みたいになって欲しくないからね〜」
そういう伊佐久さんは笑っていたが、どこか、悲しそうな顔をしていた。
これ以上は探らない方がいいと思った。
「テクノくんと俺はどこか似てるんだよな〜 なんというか、性格とかは真反対だけどさ、考え方って言うの?自分を責めちゃうような考え方してんじゃん?
何もかも自分が悪いとかさ、生まれた時点で間違ってたんだとかさ、んな事ないのに考えてるのがわかるよ。」
図星だ。
でも、伊佐久さんもそう考えてたんだ。
全然考えてなさそうなのにな
「考えとるわ!」
「うわぁ!」
「筒抜けじゃい!」
頭をポンっと叩かれた。
すぐ忘れちゃう同じ∞だって言うことを。
僕は基本誰の心も読まないようにしてるし、伊佐久さんも∞ならそれが出来るはずなのになんでしないんだろ?
「テクノくんの時だけだよ。能力使ってんの」
「また読まれてるし…… なんで僕だけ?」
「何となく。考えてること気になるし、 人目見ただけじゃ何考えてるかわかんないし、常に無表情だからね。
大体の人は表情に出るから使うまでもないけど、テクノくんは読めないから、使ってるだけ。
結構余計なこと考えてたりするからちょっと面白い笑」
「勝手に人の心読まないでください」
「ハイハイ。わかったわかった。」
絶対わかってないこの人。
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