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「夜ご飯食べようか〜」
机には和食が置いてある。
焼き魚に、味噌汁に、白米、肉じゃが
「手作りですか?」
「うん。キッチン使ったけど大丈夫?」
「大丈夫です。 作るの大変でしたよね。ありがとうございます。」
「食べよっか」
「「いただきます」」
人と一緒にご飯を食べるって意外と楽しいって気づいた。
手作り料理は初めて。
暖かいような、優しい味がする。
作った人の特徴が、そのまま味になっている。
「美味しい?」
心を読んでいるのだから、わかってるはずなのに聞いてくる。
「美味しいです。」
「良かった。嬉しい。」
黙々と食べる僕を何故か伊佐久さんはずっと見てくる。
何考えてるんだろう。
(テクノくん可愛い。 小動物みたい。 俺の作ったご飯食べてくれてるし、喋んないということは、美味しいってことだね。 嬉しい。 好きだわ〜)
…… 好き?
違う、きっと、人として好きなんだろうな。
「どうしたの?顔赤いけど?」
「気のせいです。」
「そう?」
「はい。」
「ふーん。」
良かった。バレてない、
「何が?」
「…… 」
そうだった、、、心読めるんだった、、
「読めるよ。で、何が?バレてなくてよかったって何が?」
「いや、、なんも無いです。 ほら、あの、あれですよ、、えっと、、」
「何?」
「作ってくれて嬉しいなって…… 」
「なぁんだ!そんなことで照れてたの? 可愛〜!」
もう余計なことは考えるのやめよ。
すぐバレるわ。
嘘ついたらすぐバレるじゃん。
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