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「お風呂出ました」
「おけー」
伊佐久さんは作業しているようで、パソコンをいじっている。
「血なまぐさい。」
「そうですね。」
「怪我した?」
「はい。」
「風呂場で?結構血流してるでしょ?」
見てないのに当てるって?嗅覚犬?
「止まらないです」
「何したの?」
「鏡殴りました。でも治したんで、危なくないですよ。」
「そういう問題じゃない。見せて」
作業を中断して、こちらをむく伊佐久さん
さっきとは雰囲気が違う。
なんか怒ってる。
もしかしてものを大切にしない人は嫌いなのかな?
でもちゃんと治したけど、、
なんで怒ってるんだ?
「結構深くまで切れてるじゃん。」
どこからか救急キットを持ってきて手当する伊佐久さん
「痛ッ! い゛ 染みる! 」
「自業自得。鏡殴るのが悪い。」
「痛い! それ嫌!」
「何がしたいのか分からないけど、自分を傷つけるな!」
は?
傷つけてない。
鏡を殴って、ついでに怪我しただけじゃん。
自ら傷つこうとしてない。
嫌いだ。
イライラするから、僕は外に走って逃げた。
「テクノくん!」
僕を呼び止めようとする声がするけど、知らない。
何も分かってない。
信じた僕が馬鹿だった。
もう知らない。
優しくなんかない。
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