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「やだ!やめろ!」
抵抗は口だけで、体は動きもしない。
なんか気持ち悪くなってきた。
縫い合わせるらしく、テキパキと作業を進めていく輝龍くん
「うるせぇ! 静かにしろ。」
「じゃあ離して! 手当なんてしなくていい! 必要としてないことされても嬉しくない! 離して!」
「ほんとよく喚くな…」
「知ってるんだから。そうやって優しくして、気を許したら僕のことで遊ぶんでしょ! 僕のことおもちゃだって思ってるんでしょ! 人間扱いしてくれないんでしょ! 離してよ! 僕の味方なんてどこにもいない! ていうかいらないし!」
カラン
器具が落ちる音がした。
力が入る。動ける。
「…」
輝龍くんは何も言わない。
逃げなきゃ、今のうちに!
輝龍くんの顔を見た。
器具が、刃物だったらしく、顔に傷ができていた。
ヤバいやってしまった!
綺麗な顔に傷ができてしまった。
政府にバレたら監視室送りになっちゃう、
「おもちゃだなんて思ってねぇよ。」
「ヒーローは困っている人や、弱い立場の人を助けるんだよ。 ヴィランとか、一般人とか関係ない。 困ってたら助けるんだよ。俺はお前と仲良くなりたい。」
輝龍くんは僕を真っ直ぐ見つめて淡々と喋る。
僕は胸が苦しくなった、
見つめないでよ。
惨めじゃん。
僕は弱くなんかない。
もう喋んないで。
僕は輝龍くんを気絶させた。
このレベルの能力なら怒られない。
顔の傷を治し、僕は走って家から出た。
ごめんなさい。
輝龍くん
ヴィランとヒーローは仲良くなれないんだよ。
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