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「おはよ。テクノなんで昨日休んだんだ?」
「体調不良だよ。」
「大丈夫か?」
「うん。もうすっかり元気だよ。」
「なら安心だな!1限目体育じゃん。着替えようぜ!」
「うん。着替えようか。」
着替え終わった僕達は運動場へ向かう。
「やべえ、もうすぐチャイムなりそー」
「涼が水筒取りに戻るからでしょ?」
キーンコーンカーンコーン
「あぶねぇ、、ギリギリセーフ」
肩が上がったり下がったり。
そんなにきつかったのかな?
今日はリレーをするらしいが、僕だけタイムがないからクラス全員の前で走ることになった。
『テクノくん頑張れー!』
女子の声がする。
アイドルになった気分。
《位置について、よーいドン》
軽めに走ればそこまで目立たないでしょ。
100メートルか、
時間配分わかんないや。
走り切りタイムを確認する。
《12秒ピッタリ》
『すごーぃ!速い!かっこいい!』
やべっ、速すぎたかも、
もうちょっと遅くするべきだったなぁ。
リレーは2チーム対抗だった。
このクラスの人数は35人
だから、17人と18人だ。
僕のチームは17人。
誰か2週走る人を決めなければならない。
『テクノくんでいいんじゃない? 足速いし』
『さんせー! いいでしょ?テクノくん』
「う、うん。」
目立ちたくないんだよな。
結局僕は1走者目と、アンカーになってしまった。
手をぬこう。
疲れていたって言うことにして、遅めに走ろう。
「テクノ頑張れよ!」
違うチームなのに涼は応援してくれた。
「涼も頑張ってね アンカーでしょ?」
「YES! 手加減はしないからな!」
「さっき走って疲れてるから負けちゃうかも」
「大変だな。」
位置に着く。
緊張のせいか、手汗が酷い。
確かバトンは右で持ってき左で渡すんだよな?
多分。
《On your mark》
結構本格的なんだな。
《set》
パン!
軽めに走り始めたはずだが、相手は後ろにいた。
『頑張って!テクノくん!』
女子の歓声が聞こえる。
半周走ったら、相手に渡す。
「はい!」
我ながらバトンパスは上手くいったと思う。
速さをコントロールしたから、今は接戦ぐらいだ。
アンカーだからしばらく休憩だ。
そろそろ出番になったとき、僕のチームの人が転んでしまった。
そこで大幅な差が出てしまった。
「あっちゃ〜転んだな テクノのチーム負けるなこれ。」
「そうだね。」
涼にバトンが渡されて、3秒ほどたってバトンが渡された。
追いつこうと思えば追いつける距離だ。
ただ、これを追いつけば陸上選手並み、いや、それ以上のはやさになるだろう。
(テクノくん 頑張って)
伊佐久さんの声がした。
能力なんて使ってない。
直接脳に喋りかけてきてる。
「勝ったら、ご褒美くださいね…」
アンカーは1周だ。
スピードをあげて涼に追いつく。
『キャー! かっこいい!』
走るのがはやいからかっこいいって、小学生じゃないんだからさ、、、
先にゴールしたのはもちろん僕だ。
逆転勝ち。
「めっちゃ速いな、、絶対俺勝ったと思った。」
「そうだね。頑張ったら追いつけちゃったからね。」
「んだよ〜。俺なんかキャーキャー言われなかったぜ?顔が良い奴ってそういうのずるいよな」
「そんなことないよ。」
楽しかった。
平等に戦えるってことはないと思うけど。
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