アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
46
-
「シャトルラン始めるぞ!
ペアの1人は、位置につけ!」
涼が位置につき、こちらに手を振っている。
手を振り返し、記録用紙を準備する。
125回以上で10点。
量はシャトルランは好きって言ってたから、行くのかな〜
僕は体力には自信があるし、これは普通に10点取ろうかな、
涼がへとへとになりながらも頑張って走っている。
ギリギリで引き返したり、している。
前半走者で走っているのは涼だけになっていた。
『涼くん頑張って! あとちょっとだよ!』
女子たちが励ましてる。
やっぱり、いつの時代でも運動ができる男子は持てるのだろうか。
《125》
わあっと完成が上がった。
126回で涼は終えた。
全身の疲労でそのまま立ち上がれなくなってしまっていた。
涼に駆け寄り、
「大丈夫?」
と言って、タオルと飲み物を渡した。
「俺、かっこよかった?」
息を切らしながら、笑ってそう言ってきた。
「うん。すごくかっこよかったよ。」
「いぇーい!」
「後半組も位置につけ」
3、2、1、
シャトルランが始まった。
最初は飛ばしすぎないように、Uターンする時はなるべき円を書くようにする。
確かそんなことを言ってた気がする。
誰かが。
100を超えてくると、人が少なくなってきた。
まだまだ余裕だな、
女子はもう居ない。
女子のシャトルランは88以上だから、いなくて当然か、
110を超えると僕と、サッカー部のエースが残った。
誰だっけなー。
話したことないから分からないや。
『テクノさんはまだ余裕?』
走りながら聞いてきて、僕はびっくりした。
息を切らしているのに、喋ったらきついでしょうに。
「全然大丈夫だけど、息を切らしている状態で話すと、呼吸出来なくなるからやめといた方がいいと思います。お互いがんばりましょうね。」
苦笑いをされた。
125回を超えたがその人がまだ走っているので僕も続けることにした。
「記録更新できるならしてもいいぞ」
そう伊佐久さん言った。
すごいなこの人、もう倒れそうなのにな〜
と思った瞬間その人辞めた。
あー、僕だけになっちゃった。
どのくらいでやめようかなー。
あと10回やって辞めようかな〜。
記録は150回になった。
もっと早くにやめとくべきだったな。
涼が駆け寄ってきた。
「すげーな 息切らしてねぇし!」
「そうだね。頑張ったから、」
「しかも途中喋ってただろ? 110ぐらいで、余裕じゃん」
「ありがとう。」
教室に戻り、STが始まる。
「今日はよく頑張った、明日は土日で休みだから、しっかり休むように。 では、終わります。」
『先生。ちょっと待ってください』
「なんだ?」
さっきの人だ。
『100点を取った人はどうなったんですか?』
「あぁ、フルスコアだ。」
またもやクラスがざわついた。
『それって、誰なんですか?』
「いや、本人のプライバシーに関する情報だから、名前は言えない。」
『このクラスにいるんですよね?先生が知っているのですから。 誰ですか? 僕が学年3位なんて、おかしい。』
あ、ここ、123全部いるんだ。
「めんどくせぇよな、あいつ、俺が1位とった時だってそうだったもんな。可哀想だよな、1位のやつ。」
「このクラスにいるのかは教えない、ほかのクラスの情報も回ってくる。」
「なんで可哀想なの?」
「炙り出すからだよ、 坊ちゃんなんだよ、あそこの家、嫌がらせが続くぜ。まぁ、俺は逆にねじ伏せてやったけどな笑」
なるほど。
いじめか、
『早く名乗り出で下さい。』
クラスがざわつく。
『優しく言ってるうちに名乗り出た方がいいと思いますよ。』
「いい加減にしろ。」
『ST 終わらないですよ。 終わらせません。』
えー、早く帰りたいのにー、
そういう声が聞こえる。
早くなのりでてくれないかな、ドラマ見たいんだけど、
あ、僕か、1位
「僕です。1位 」
『は?君が?』
「忘れてました。 誰だろうって思ってたんですけど、よく良く考えれば、100点取ってるし、フルスコアだし、」
「えぇ!! テクノ!見せれない点数だって言ってたじゃん!」
「え、低いって言ってないよ、、」
『転校したての君が? おかしい。賄賂でも渡したんだろ? なぁ?』
「渡してないですよ。 正々堂々と戦いました。」
キャラ濃いなー
この人。
「名乗り出たので、帰っていいですか?
僕、帰りたいんですけど?」
『言いわけないだろ! 』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 85