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54 (嘔吐表現あり)
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体がだるいし、寒い。
長時間全裸でいたから体が冷えてしまったんだ。
扉が空いた。
やばい、教師だ。
逃げなきゃ。
「テクノ…くん……?」
「伊佐久さん……」
やばい事になった。
怒られちゃう。
どうしよう。
「……服着ようか、テクノくん。手伝うよ。」
「……大丈夫です。 1人でできます。 恥ずかしいんで、外でといで下さい。」
「わかった。出来たら出てきてね。」
なぜだ。
絶対怒られると思ったのに。
傷つけちゃいけないって、ダメだって。
服を着て、気だるいからだを気合いで立たせる。
ドアまでが、すごく遠く感じる。
「すみません。おまたせしました。」
「うん。大丈夫。帰ろうか。」
「はい。」
視界が歪む。
やばい。
体が重すぎる。
「伊佐久……さん」
「どうした?」
「体調悪い……です。」
立てなくなり座り込む。
「大丈夫か? ほんとのこといえよ」
「大丈夫じゃないです。」
「吐く?」
「やばいです。」
「ちょっと待ってろ。すぐ袋持ってくるから。」
理科室から袋を持ってきて僕に差し出す。
「は っ え゛ッ… あ゛ は……ッ!!! ッエ゛ェ゛ェェ゛ッ!」
ビチャビチャ という音が廊下にひびきわたる。
「吐ききったか?」
息が荒くて返事ができない。
口の中がマズイ。
「水とってくるな。」
あ、心読んだ。
まぁ、喋れないからありがたいか。
水を差し出され、それでうがいをした。
何とか立てるようになり、伊佐久さんの車で家に帰った。
吐いた反動で、体が震えている。
「着いたよ。ちょっとまってて。」
こっちに回ってきて僕をお姫様抱っこしてくれた。
部屋まで運んでくれて、ベッドに寝かせてくれた。
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