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「何食べたい?」
「…和食が食べたいです。」
「おk 天ぷらとか好き?」
「好きです。」
「じゃ、ここら辺に天ぷらで有名な店あるからそこ行こうか!」
「はい。」
天ぷら屋さんに来た。
昼過ぎぐらいだからか人は少なかった。
「何食べる?」
「エビ食べたいです。」
「それだけ?」
「さつまいもも食べたいです。」
「2つ?」
「はい。」
「じゃあ、それを2個ずつとかどう?」
「そうします。」
伊佐久さんが注文し、届くのを待っている。
「いい雰囲気でしょ。ここ。」
「はい。落ち着きます。」
「でしょ! 」
「誰かと来たんですか? 遠いし、」
「うん 元カノと来た」
「居たんですね。元カノさん。」
「おん。 円満に別れとるし別に気まづく無いよ」
「きっと綺麗な人なんでしょうね。」
「まぁ、普通ぐらいだよ。テクノくんの方が可愛い」
「かっこいいって言ってください。」
「かっこよくなってから言ってね。」
「酷いな、僕がかっこよくないみたいに…」
「今のテクノくんは可愛い」
「癪に障ります。」
「怒ってんの?」
「拗ねてます」
「顔は無表情だね〜」
「顔に出さなくても察知できるようになってください。」
頼んだ天ぷらが来た。
揚立てで煙がたっていた。
「美味しそうだね」
「ですね。」
「「いただきます。」」
エビのプリっとした食感がして、歯が熱さでじんじんする。
美味しい。
和食は変に飾らないで素材そのままの味や、優しい味がして好きだ。
「美味しいです。」
「ね。美味しいね」
天ぷらを先に食べ終わった伊佐久さんが僕の方を見てくる。
そんなに見るかってレベルで見つめてくる。
「なんか顔についてますか?」
「いや、なんにもついてないよ」
「そうですか?」
最後のひとくちを食べ終えた。
「ご馳走さまでした。」
「よし!帰るか!」
「はい。」
車に乗りこむ。
「シートベルト付けてあげるよ。」
そう伊佐久さんが言ったので
「ありがとうございます」
と言った。
シートベルトをつけるために身体をこちらによせ手を伸ばす。
伊佐久さんの匂いがする。
香水をつけてない匂いが。
同じ柔軟剤使っているのに不思議だな。
伊佐久さんの顔が近い。
まぁ、シートベルトつけるんだから仕方ないことだ。
伊佐久さんの顔が僕の顔に近づき唇が重なった。
言い換えるとキスだ。
えぇ!
なんで?なんでこの瞬間に?
ん?
気のせいか?
気のせいなのか?
僕は混乱した。
僕は動いていない。
不可抗力なのか?
「い、伊佐久さん…?」
「アハハ笑 間抜け顔だな笑」
「え、、」
また近づいてきてまたキスをされた。
今度はなんか違う。
長い!
息苦しい!
伊佐久さんの舌が入ってきて、僕の舌を絡めてくる。
息苦しいし、頭の中こんがらがったまま。
逃げようとしても後ろは背もたれで逃げられない。
「どう?大人のキスは」
離れたと思ったら問いかけてきた。
「…息できない…です。」
「鼻で息するんだよ笑 初めて?」
「キス自体が初めてです。」
「ファーストキス貰いました」
ニカッと笑う伊佐久さん。
そして車は動きだした。
ん、待てよ、
伊佐久さんは徐々に距離を詰めると言ったはずなのに、ガツガツと詰めてきている?
キスされたぞ。
僕、
…
キス!!!!!
思い返してみれば、えげつないことをしているではないか!
「顔真っ赤っか。 頭で整理してたら興奮しちゃった?」
伊佐久さんがルームミラー越しに僕を見ていた。
目が合ってすぐに逸らした。
「うるさいです。」
「ごめんね〜 今運転中だから相手できないや。帰ったら相手してあげるから待っててね。」
「頼んでないです。興奮もしてないです。」
「強がってるの? 下半身は元気だけどね。」
下半身を見ると僕の大事なところは膨張していた。
僕はそこを隠した。
「生理現象です。伊佐久さんが悪いです。」
「もうすぐ着くからねー」
「話聞いてます?」
「あとちょっと〜」
聞いてないな。
ダメだこりゃ
にしても僕は何も感じてないはずなのに、どうしてこうも、反応してしまうのだろうか。
「はい。着いたよ〜」
シートベルトを外して外に出る。
家に入りカバンを下ろすと伊佐久さんが俺を抱っこして伊佐久さんの部屋まで連れて行く。
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