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73 (レク)
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「起きろ〜」
「おはようございます。」
「おはよう。 」
朝食を食べ、寝癖を治して、歯磨きをしながら制服に着替える。
ネクタイを縛って鏡を見る。
不格好だけど、成長はしていると思う。
いつも学校で涼に縛り直されるが僕的には上手だと思っているんだけどな。
学校に行って席に着く。
百合の花が入って花瓶が置いてあった。
片付けるのが面倒なため置いた犯人であろう拓海くんの机の上に置いといた。
百合の花が何を意味するのかは知らないけど返しとこう。
「おはよ。テクノ!またネクタイ変に結んでるし!」
「おはよう 涼。」
「こっち来い。直してやるから」
「ありがとう。」
ネクタイを縛り直してもらい涼と他愛もない話をする。
いきなり水をかけられた。
寒い。
『置いたの君でしょ』
「そうだけど?返しただけじゃん。それとも百合の花が良くなかった? なら同じことをしただけだけど?」
『僕がやったって言う証拠がないじゃんか?』
「そうだね。だから?」
『いじめじゃないか?』
「…じゃ、君が今までしていたことはいじめじゃないの?」
『変なこと言わないでよ。遊んでただけでしょ?』
「そうだね。」
『お前が口答えしていいと思ってんの?』
蹴飛ばされた。
尻もちを着いた。
「大丈夫か! おい!お前さいい加減にしろよ!」
『いいの?テクノくん。言っちゃうよ〜』
「…言い良いって。君と僕じゃ住む世界が違うもんね」
『みんな聞いて! テクノくんはね…』
「席座れ〜 」
『チェッ』
ちょうどいいタイミングて伊佐久さんが入ってきた。
「今日はレクだ」
歓声が上がった。
レクってなんだ?
「ねぇねぇ、レクって何?」
「知らねぇの! 遊びだよ。」
「なるほどありがとう」
「んで、ドッチボールと、鬼ごっこ、バドミントンなどをする。時間が余れば自由時間にする。」
「そんな時間あるんだね。」
「俺らの学校はレクは1から6時間目までだからな。」
「分かったら着替えて体育館に集合だ。」
涼と一緒に着替えて体育館に向かう。
伊佐久さんはもう既にいて、ステージに座っていた。
「伊佐久さ、先生。」
「なんだ?テクノ」
「ドッヂボール見学していいですか?」
「いいけど、どうした?」
「嫌いなんです。ボールが飛んでくるの」
「わかった。ドッヂボールの時は俺の横で座ってろ」
「わかりました。」
「何話してたんだ?」
「ドッヂボール見学するって言ってきた」
「嫌いなんだ〜」
「うん。」
ドッヂボールが始まり、男女混合で戦っている。
男子は基本女子に当てないで、女子はお構いなく当てている。
えげつないスピードで飛んでいくボールを見てやらなくてよかったと思う。
1回戦が終わり2回戦が始まろうとした。
『テクノくんもやろうよ』
拓海くんから誘われた
「遠慮しとくよ。」
『いやいや、せっかくのレクなんだしさ、やんないと』
拓海くんの取り巻きも誘ってくる。
「…わかったよ。」
「無理すんなよ」
伊佐久さんが心配してくれた。
2回戦が始まり涼は僕のことを守るために一緒にいてくれた
が、当たってしまった。
ん、何故か僕狙われてない。
早めに当たって外野に行きたかったのにぜんぜん当たらないし、こっちに投げられてもない。
とうとう1人になって、ボールが回ってきた。
『テクノくん!頑張れ!』
あっちは拓海くんと取り巻きで6人いる。
1人で戦えと?
時間制限はなくどっちかのチームがいなくなれば勝敗が着く。
早く終わらせよう。
軽く投げて当てられよう。
『かんばって勝って! 頑張れ!』
うーん、
許されそうにないなこれ。
できるだけ頑張りたいけど、球技は苦手なんだよな。
まずは油断してそうな人を狙って、、
ピッ!
よし!当たった!
だけど、あっちボール
手加減を知らないボールが飛んでくる。
キャッチしたくないから避けると外野が瞬時に投げてくる。
そよみしていたらボールが顔に当たった。
偶然キャッチできたが鼻血が出た。
もうだるい。
一撃で仕留めよう。
跳ね返る方向を計算して程々の力で投げる
跳ね返ってあたるを繰り返し全員を当てることが出来た。
《おぉー!!!すごい!》
全員から褒められたけど、それより鼻血を止めたい。
「先生。」
「ティッシュ」
差し出された箱ティッシュを使い鼻栓を作る。
「大丈夫か?顔」
「大丈夫。折れてはない。」
「えげつない音したけどな。 バギッって音」
「ね。僕もびっくりした。」
「にしてもすごいな。一気に当てるの!さすが頭の良い奴は違うな!」
「ありがと。」
伊佐久さんの横で見学する。
もう疲れた。
「鬼ごっこはどうする?」
「…涼が誘ってきたらやります。それ以外が誘ってもやりません。」
「わかった。」
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