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「おはよう!テクノ」
「おはよう 涼」
『おはようテクノくん』
もう逃げないって決めたんだ。
何があっても味方だって言ってくれた。
『酷い机だね〜 誰がやったんだろう笑』
ゴミが散らかった僕の机。
「てめぇだろがよ! 」
「大丈夫だよ。涼」
僕はそのゴミを集めて拓海くんの机に置いた。
『は?何逆らってんの?いいの?バラすよ笑』
「バラせばいいじゃん。 」
『いいんだ〜 』
誰に嫌われようと僕には伊佐久さんがいる。
『こいつヴィランなんだぜー!! あのテクノなんだぜ! やばいよな!殺そうぜ!こいつ!』
クラス中が騒がしくなる。
『助けて!ヒーロー!』
拓海くんが叫ぶ。
「嘘…だよな?テクノ?なぁ、 」
『大丈夫か!』
駆けつけたのはクロキさんだ。
「ごめんね、涼 嘘ついて、楽しかったよ。」
『この間は何もしてなかったから見逃したけど、市民に手を出すのは許さない!』
「…手なんて出てない!」
『黙れ!』
空気が震えるのがわかる。
「何があった!」
慌てて伊佐久さんが飛び出す。
『下がって! こいつはヴィランだ!』
「待て!何もしてないはずだ!一方的に決めつけるな!」
『なんだと?味方するのか?』
「先生は関係ない。 」
『そこの生徒!下がれ! 』
涼が僕の隣に残ってしまった。
「なぁ、嘘だって言ってくれよ。 テクノ」
「危ないよ。ヒーローの方に行きなよ。ヴィランはほんと。 ごめんね。 」
『こっちに来い!』
「やめろ!!!!! 」
涼がヒーロー側へ行った。
さようならお友達。
もう元には戻れないね。
『タダで帰れると思うなよ。 このクズが!!』
炎やら電気やら数々の能力が飛んでくる。
全て受け止めた。
だって、クラスメイトに被害が行くのが嫌だったから。
『なぜ避けない! 』
「市民に手を出しているのはお前だろ! 避けたら怪我をする人がいる!」
能力は使わないで攻撃をするのは馬鹿だ。
それが僕。
色んな人を悲しませるかもしれない。
「ウグッ ガッ! 」
「「テクノ!!」」
『馬鹿が! 能力を使わないでどうやってヒーローに勝つと言うんだ!』
「アガッ グッ 」
『ボロボロじゃないか笑 これで分かったか! ヴィランは負ける運命なんだよ!』
「俺からすれば、、、お前の方がよっぽどヴィランだ!!」
「俺……?」
困惑する声が聞こえる。
そんなこと気にしてられない。
『俺がヴィラン? 馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ!』
「あ゛ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!」
氷の柱が腹部を貫いた
冷たい。けど、焼けるように熱い。
動けない。
でも、死ぬ気で動かなきゃ意味が無い。
「テ゛ク゛ノ゛ォ゛!」
涼の叫ぶ声が聞こえる。
「死ぬな!負けるな! お前は!俺の友達だろ!!」
え、、、、
友達でいてくれるのか、、
『何を言っているんだ! ヴィランになぜ味方をする!』
「ヴィランじゃない!友達だ!テクノは!そんなことするやつじゃない!」
『てめぇ! 』
氷の柱が涼に向かって飛んでいく。
戦闘モードで正常な判断ができていないのだろう
「涼!!!」
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