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《いやァァァァァァ!!》
女子生徒の叫び声。
涼には大量の血が飛び散った。
俺の足を氷の柱が貫いた。
何があっても傷つけない。
このクラスを守れるのは俺だけだ。
こいつは正常な判断ができていない。
『AHAHAHAHAHAHA 無様だな! 動けないだろ!
これで!トドメだ! 死ねぇぇぇ!』
「やめろ!」
「何をしているんだ!ヒーローが!」
輝龍くんだ。
『邪魔だ!輝龍!どけ!』
「どっちがヴィランか分からないな、 クロキ! 見ていたぞ!一般市民に攻撃をしようとしていたな!ヒーローとしての心得を忘れたのか!」
『うるさい!あと少して!殺せたのに!』
伊佐久さんに抱き抱えられ意識朦朧としている僕の方に輝龍くんは近づいてきた。
「テクノ、かっこよかったぞ。いつかヒーローになれるといいな。」
そう言ってクロキさんを連れて消えていった。
「テクノ!テクノ! 俺を庇ったせいで! 」
拓海たちは初めて目の当たりにしたのだろう。
顔面蒼白で唖然としていた。
「怪我、、、、ない、、、?」
「喋るな! テクノくん!」
伊佐久さんが怒る。
「今から氷の柱を引き抜く! 手伝ってくれ!」
拓海たち以外のクラス全員が手伝ってくれた。
見放さなかった。
《頑張れ! 死なないで! かっこよかったよ!》
そういう言葉が聞こえてくる。
「アガッ! い゛っ! あ゛ぁ!」
引き抜くのも痛い。
ふたつの柱が抜かれて伊佐久さんが治療をする、
クラスメイトは泣いて、伊佐久さんも泣きそうだった。
「テクノ… テクノ…」
治療が終わり戦いの疲れがどっと来てそのまま床で寝転んでいたら涼や、クラスメイトが駆け寄ってくる。
「怖い想いさせてごめんなさい。
僕がヴィランだから、みんなの身を危険に晒した。
トラウマになせてしまったなら責任はとる
殴るなり、けるなりしていいから…」
深々と頭を下げ謝罪する。
これで済むならヒーローはいらない。
やってしまったことは体で払う。
「ありがとな。守ってくれて。」
《ヒーローだよ。テクノくんは。》
「だってさ。テクノくん。」
「どっちがヒーローがわかったよな!お前ら!」
《うん!》
予想と全然違った。
もっと罵倒されて、村八分にされるかと思っていた。
クラスは僕を迎え入れてくれた。
「拓海たち謝れよ! テクノはお前らのこと守ったんだそ! てくのが本物のヴィランだったら、お前らがいじめた瞬間に死んでたぞ! 何つったんでんだ!」
『本当にごめんなさい。 ヴィランだって言われてるから面白半分でヒーロー呼んだら、、、こんなことになるとは思わなかった… 傷つけてごめんなさい。』
「いいよ。許してあげる。」
僕は拓海くんに近づき
「次やったら首引きちぎるぞ」
と言った。
念には念をだ!
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