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柳津さんからの返信はいつまで経っても来なかった。
あの人マジで……。
俺がどれだけ心配してるか分かってないだろ…。
22時を過ぎて、さらに追加でメッセージを送信する。
『マジで先輩大丈夫ですか?酔い潰れてないですよね?』
その後、しばらくして柳津さんから返信がきた。
『そろそろ帰る。綾人はまぁまぁ飲んだけど、お前のメッセージ見せたら怖がって酔い醒めてたよ。』
何で見せるんだよ?!
何のために柳津さんに連絡したと……。
怖がって酔い醒めたって……。
つーか、バレたなら別に先輩に送信してもいいよな?
ホテル着いてからの方がいいかな?
ながら見して、先輩が転けたりしたら大変だし…。
23時を過ぎた頃に、俺は先輩にメッセージを送信した。
『先輩、大丈夫ですか?声、聞きたいです。』
送信して3分後、先輩から着信がきた。
「もしもし!?先輩っ!」
『早ぇよ(笑)』
クスクスと笑う声が聞こえる。
あ…、元気そう。よかった…。
「先輩、大丈夫ですか?酔ってない?飲み過ぎてないですか??」
『うん。大丈夫。』
「電話、どれくらいできますか?」
『城崎の方が忙しいだろ。俺はあとシャワーして寝るだけ。』
こうして先輩と電話していると、昔に戻ったみたいだ。
本当ならビデオ通話とかしたいけど。
どんどん高望みしてしまうのは、俺の悪い癖だ。
先輩が話して欲しいと言うので、俺は今日あったことを先輩に話した。
新幹線でのちゅんちゅんのバカ話は、先輩も面白そうに笑ってた。
ありがとう、ちゅんちゅん。
「あとはそうだ。さっきお好み焼きを食べたんですよ。でね……、先輩?」
『…………』
先輩の反応がだんだん遅くなってきた。
通話を始めて1時間と少し。
もう0時半を過ぎた。
これはもしかして……。
「………もしかして、眠い?」
『……ぇ、あー……、うん……』
眠そうな声が聞こえ、思わず口元が綻ぶ。
きっと首ガクンガクンさせながら眠気と闘ってるんだろうな…(笑)
「寝ますか?明日も仕事ですもんね。」
『んん……、シャワー……』
「朝にしたら?先輩もう寝ちゃいそう…。」
『………入る……』
シャワー室まで辿り着けたら、お湯かかって目が覚めそうだけど、この様子だと辿りつく前にこのまま寝そうだな。
あー、可愛い。
ニヤニヤ止まんない。
電話越しに服の擦れる音が聞こえて、俺は耳をすませた。
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