アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
60
-
まさか電話繋いだまま、シャワー入る気なのかな?
淡い期待を持ちつつソワソワしていると、部屋のドアがノックされる。
こんな非常識な時間にくる奴、ちゅんちゅん以外しか考えられないから無視する。
コンコン、コンコン…
「城崎さーん!ちょっと入れてくださーい!」
「うるせぇな?!今通話中なんだよ!!」
「えっ!望月さんですか!俺も話したい!」
しつこ過ぎてドアを開け、小声で声を荒げる。
ちゅんちゅんは目を輝かせ、俺からスマホを取ろうとした。
『城崎……、おやすみ……』
声が聞こえて画面を見ると、先輩が半裸で映って……。
は?!ビデオ通話?!!
いつから?!
「ちょっ?!あっ!せ、先輩っ?!」
「え!ビデオ通話っすか?!見せて!」
「うわっ!見んな!!」
「みーたーいー!!」
「切りますよ?絶対髪乾かして寝てくださいね!!」
本当は先輩の肌拝みたかったけど、他人に見せるくらいなら切った方がマシ!!
俺は泣く泣く通話を切り、ちゅんちゅんを睨みつけた。
「マジでありえねぇ。今すぐ俺の前から消えろ。」
「ひ、酷い…!明日の段取り確認しにきただけなのに!」
「確認しにきただけじゃねぇだろ。先輩との大切な時間邪魔しやがって!!」
「望月さんは俺にとっても大切な先輩です!」
「関係性が違うんだよ。あー…、もう。マジで帰って。段取りはメールするから……。」
「………分かりました。すみませんでした。」
ちゅんちゅんはシュン…として帰っていった。
危なかった。
あれ以上しつこく来られてたら、マジでちゅんちゅんのこと嫌いになるとこだった。
「先輩………」
画面を見つめて、また落ち込む。
うぅ……。今の俺にとって、先輩の肌色はマジで貴重なものだったのに……。
しばらく見れる機会はないんだろうな…。
てか、あの様子じゃ絶対寝落ちしてると思う。
風邪引かないかな?大丈夫だよな…?
心配だからメッセージを送る。
メッセージを送ったからって、先輩の風邪が防げるわけではないけど…。
やっぱり先にシャワー浴びてもらうんだった。
いろいろ後悔しながら、俺はベッドに潜る。
そうだ、ちゅんちゅんに段取り送らなきゃいけねぇのか…。
さっき細かく伝えたのに、絶対お好み焼きしか頭になくて聞いてなかっただろ…。
年下の世話係って大変。
先輩もこんな気持ちだったんだろうか?
去年の出張を思い出す。
先輩に格好良いとこ見せたくて、すげー張り切ったんだよな。
資料丸暗記したり、家で何回もプレゼンの練習したり。
でも思い出すのはそんな綺麗な思い出だけじゃなくて、ホテルでの激しい営みも鮮明に覚えてる。
「先輩…、可愛かったなぁ……。」
ご褒美を思い出して、下半身が熱くなった。
自分でするか迷ったが、虚しくなるだけなのを悟って、自然と治まるのを待った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
60 / 243