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永遠の誓い もとなる
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鬼と鴉天狗は上司と部下の関係。しかし、その関係を無くした者がいた。
「鳴瀬〜」
「どうした?」
鬼の基と鴉天狗の鳴瀬。彼らは同じ山で育つ。基は鬼の頂点に立ち、鳴瀬は鴉天狗の最高権力者になる。お互い、自分の種族の頂点に立つ者同士。
ある日、財団に襲われた。鳴瀬はたった1人で財団を相手にするも、力及ばず殺されそうになった時、基に助けられた。その恩もあって相棒となり、基から告白を受け、恋人同士になった。
「…明日、デートしない?」
「べ、別に構わないが///」
「何照れてんの?」
「そんな事を言うのが珍しいと思ったんだ」
「いいじゃない。ここ最近忙しかったしさ。のんびり出来なかったじゃん? 明日は休みだし、ね?」
「…わ、分かった///」
基とのデート。それだけでも十分嬉しかった。鳴瀬は基に買ってもらった黒以外の服を着る。
「…今日はこれにするか」
青がメインのトレーナーにチノパンをチョイス。基は部屋の扉をノックした。
「鳴瀬。準備出来た?」
「あぁ」
「じゃあ、行こう」
「ちょっと。キング。忘れ物」
メキドがバスケットを渡して来た。
「ありがとう。メキド」
「こっちは気にしないでいいからね? 2人で楽しんできて」
そう言って2人を見送った。バスケットの中身は2人の好物が入っていた。
「それは?」
「メキドに頼んだ。たまには2人きりで、お花見でもしたいなと思ってね」
「…そういえばもうそんな時期か」
「うん。僕ね? 絶景のお花見スポット知ってるんだ‼︎ それで、鳴瀬にも見てもらいたいと思って‼︎ ほら、行こう‼︎」
手を繋いでお花見スポットへ向かう。
———
——
—
誰もいない、絶対知らないであろうと言う場所に来た2人。そこには、全面の桜が見える場所。
「す、凄いな」
「でしょ? 鳴瀬と一緒に見たかったんだ」
風が吹き、桜の花びらが舞い散る。花びらが鳴瀬の頭に乗る。
「鳴瀬。花びらが頭に付いてる」
花びらを取り、鳴瀬に渡す。
「…綺麗だな」
「僕は鳴瀬の方が綺麗だと思う」
「…俺の何処にそんな要素がある」
「全部だよ」
「っ///」
思わず鳴瀬は基から視線を外す。
「ほら。メキドが作ってくれたお弁当、食べよう」
シートを広げ、その上に座る。基は持っていた瓢箪の蓋を開ける。やはり、中身は酒だった。そして2人で食べ始める。
「うん‼︎ さすがメキド‼︎ 美味しい」
「そうだな」
弁当を食べ終え、しばらく桜を見ている。
「…桜、綺麗だね」
「あぁ」
基は何かを取り出すと、鳴瀬の方を向く。
「鳴瀬。ちょっと、手出して」
急に言われて、不思議に思ったが、手を出す。手袋を取って、薬指に指輪をはめる。
「…僕は如何なる時も、ずっと君を愛してる。だから、鳴瀬。これからもよろしくお願いします」
「…っ///」
基は鳴瀬に内緒で指輪を購入していた。指輪を眺め、鳴瀬は答えた。
「…もちろん‼︎」
「ありがとう。鳴瀬。幸せにしてあげるよ」
「それは俺のセリフだ。こんな俺を選んでくれた、基には感謝してる。俺を伴侶にしてくれて、ありがとう」
お互いに深くキスをした。
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