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Lesson.2
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じゅっと一気に吸い上げられ、痛みが肌の上に散るのと同時に、多希は「あっ……」と声を上げた。
痛みを感じた場所に手を宛がうも、久住はもうそこにはいない。
熱く溢れる吐息と柔らかい唇の感触は、もっと下へと降りていく。
「んん……あ」
多希が反応した場所を、久住は見逃さない。
男と寝るときは、性欲を手早く発散させるのが目的だったから、じっくりと弱く感じるところばかりを攻められたことがない。
じわじわと下腹に溜まる熱に、多希は切ない声を漏らした。
「先生のここ、ちょっと噛んだだけで膨らんでます」
「あ……あ」
「また今度、ちゃんと全部見せてくださいね」
今度……今度って。それは、そういうことをする関係を、久住は望んでいるのだろうか。
全部聞きたかったけれど、重いと思われたくない。自分だけ傷つきたくない。
久住が今日限りという心構えなら、多希も同じように合わせるだけだ。
──だってもう……傷つきたくない。
「先生?」
「あ……なんでも、ない。久住さん……もっとして」
懇願すると、久住は多希の両足を抱え上げた。
昂ぶる熱も奥にあるまだ閉じた場所も、久住に見られている。
いつも多希が見つめている、あのすらりとした長い指で今から触れられるものだと思っていた。
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