アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Lesson.5
-
「どれも旨いです。ん、やっぱり揚げ物とビールは最高ですね。何本でもいけそうな気がする」
多めに用意した串は綺麗に二人で食べ尽くしてしまい、その後はだらだらとして、お互い風呂へ入る頃には夜の十一時になっていた。
多希がぼんやりとテレビを見ていると、入浴を終えた久住がすぐ隣に腰を下ろした。
自分と同じ匂いをさせた久住が、「多希さん」と名前を呼ぶ。
「ん……っ」
大きな手がスウェットの中へするりと入ってきて、脇腹を掠めた。
快感に弱いところを知り尽くしている手が移動し、胸のあたりを弄る。
形ばかりの抵抗を示すが、もちろん久住は行為を止めない。
芯を持った胸の突起を見つけられ、久住は指先でくりくりと微弱な刺激を送る。
私生活では不器用なくせに、多希に触れるときだけは繊細なのだ。
そして、そのギャップに多希は抗えない。
「気持ちいいですか?」
「うん……」
セックスの回数を重ねる度に、覚えのいい久住は多希の好きなところを見つける。
多希自身が知らないところも、久住によって快感を生む場所に変えられてしまった。
身体を重ね合わせる前の、もどかしい戯れが好きだ。
それを口にしたらすごくいやらしい人だなんてからかわれるに決まっているから、多希は久住を焦らすことに徹する。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
111 / 146