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新しい恋、ごちそうさま
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別に夜更かしをしたわけじゃない。
セックスはしたけれど、多希も久住も仕事で疲れていたので一度だけで週末に持ち越した。
ぴくりとも動かないシーツの端を持ち上げて、久住は微睡んでいる多希の身体に触れた。
久住の予想通り、多希はやはり替えの服を着ていない。
「ん、や……なんですか」
「何ですかって。服を着ないからそういうことなのかと」
「じゃないです。寝たいので……あ、ん」
多希は否定しながらも、久住を本気でお気に入りのスペースから追い出そうとはしなかった。
下着を足から抜き取れば、多希が身につけている衣服は全てなくなった。
まだ起き抜けで、久住の服に手をかけようとするが、上手くできていない。
キスをして、多希の身体に触れながら、久住も多希と同じ格好になった。
「ゆっくりできますね。一日中」
「も……そんなに持ちませんから」
お互いに中心へは触れず、肌を触れ合わせていく。
シーツの中はじんわりと二人の体温で温かくなった。
……────。
週明け。久住のスマホのアラームよりも先に目覚めたのは多希だった。
清潔な白いシャツとスラックスを着た多希が、久住におはようと挨拶をする。
週末の多希と中身が入れ替わったみたいで、久住はいつもドキドキさせられる。
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