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何かを決意したように、要がぎゅっと拳を握る。
そして、北斗に向き合う。
「北斗くん。
俺は、やっぱり、一生、湊を忘れる事は無いと思う。
けど、今は、北斗くんが好き。
我が儘だけど、これからも付き合っていって欲しい」
一言一言、区切りながら、ゆっくりと言葉にする。
「うん。いいよ、忘れないで。
湊さんの思い出ごと、要さんのこと好きになるから。
こちらこそ、宜しくお願いします」
北斗が告げると、どちらからともなく、強く抱き締めあった。
湊の前で、誓うように深く口付ける。
改めて2人で湊に向き直る。
「湊さん。
湊さんの分まで、俺が要さんを幸せにするから」
「湊。
幸せにしてあげられなくて、ごめんな。
湊の分まで、幸せになっても、いいか…?」
儚げに微笑む要の顔は、もう、未来を見ていた。
2人で、湊に宣言する。
湊の思い出を胸に、2人で幸せになる、と。
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